5-45.昭和12年・比叡山 2   ・ 


 
天台宗総本山 比叡叡山延暦寺鳥瞰図

上は《天台宗総本山 比叡山延暦寺鳥瞰図》です。
六つ折でカラー印刷されたもので、表には比叡山の山々や各お堂や駅などが描かれ、裏には案内と解説が載っているものですが、とても細かく綺麗な描写です。



前頁の比叡山の写真同様に、祖母が京都に行った時のものですが、これは昭和12年4月に【比叡山延暦寺開創1150年記念】の為に、お茶の会の皆さんと一緒に行った時の記念写真のようです。

この比叡山とは、京都市から大津市にかけて、琵琶湖近くにそびえる山です。
古くから信仰の対象とされ、延暦寺や日吉大社などがあります。
また【2-22.大正12年・上野公園大佛下】や【3-9.昭和5年寛永寺 2】にも記載しておりますが、上野の寛永寺は《東叡山寛永寺》とも言います。
これは、三代将軍家光公の命により、天海僧正が上野の山を京の比叡山にみたて、不忍池を琵琶湖にみたてて建立したと言われています。



上の鳥瞰図以外にも、《比叡山延暦寺開創千百五十年 記念寫眞帖》というものもありました。
昭和12年3月に発行されたもので、延暦寺の宝物や本殿などの写真が掲載されているものです。


そして祖母がこの比叡山や京都方面にに行ったときの記念写真がありました。
表紙には、《京都観光 京都名所遊覧乗合自動車株式会社 寫眞部》の印と、乗合自動車の刻印がなされています。
中には鳥居の前での記念写真が貼ってありますが、鳥居は《○国大明神》とも読めます。
内側には京都名所や舞妓さんなどの写真が並んでいますが、写真に写っているお茶の師匠さんやお弟子さんたちで、比叡山や京都見物をしていたのでしょうか?


 比叡山・京都方面観光記念写真/昭和12年

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