3-29.昭和5年・冬 ← ・ → |
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前頁と同じ服装の伯父ですが、胸には光るボタンが並び、今は見かけないようなおしゃれなコートです。 いつもの2階物干し場のようですが、南向きで日当りがよいのが判ります。 顔立ちからしますと、昭和5年の小学6年生頃と思われますが、物干し場の下の屋根には雪が積もっているようです。 現在と異なり、昔は東京にも度々雪が降っていたようで、伯父の写真の中にも積雪の写真が何枚か残っていました。
こちらの写真には昭和5年との記載があります。 当初はこのようなアッカンベーの写真は近所の子供たちの写真と思っていたのですが、テレビの収録で上記写真を放送したいとの依頼があり、その後放送された際に伯父と一緒に番組を見ていると 「おおっ!宏と脩司だ!」 と伯父が言いました。 という事は四男の伯父と五男の父という事になります。 普段はとても真面目だった父からは、全く想像もできないアッカンベーの姿です。
まさかこの表情の子供が父の昔の姿とは思っていませんでしたが、真面目な父の80年以上も前のこうした子供らしいポーズをしている事に思わず笑いがこみ上げてきました。 |
こちらは伯父の家の床の間ですが、大きな木製の火鉢が2つ見えます。 この頃《暖を取る》といえば、もっぱら火鉢だったようです。 木造の家ですので、隙間風も入り、今のように暖かくはなかったそうですが、それが当たり前の時代でしたので、あまり寒いとは思わなかったようです。 と言う事は正月飾りなのかもしれませんね。 |
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