3-16.昭和5年・昭和初期の家 ← ・ → |
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いつも伯父がカメラを持って撮影していたので、伯父の少年時代の写真は比較的少ないのですが、兄弟や、同じ年代の友人が写してくれたという写真が何枚か出てきました。 左の2枚は小学六年生の頃に撮られた写真との事ですので昭和5年頃です。 1枚目の写真はどうやら自宅の家の屋根瓦の上に座っているようで、向こうに写る二階の軒先には洗濯物や布団が干されていいるのが判ります。 下の2枚目は四男の弟と一緒に大好きな物干し場で撮った写真のようですが、これら家の屋根や二階の物干し場の写真は、他にもたくさんありました。 外にいる時は、上野公園や寛永寺、近くの常名院などに行き、野球やオニゴッゴ等で走り回り、家にいる時は玄関前の小路や屋根、物干し場などが溜まり場となり、遊び場となったそうです。 今の時代では「危ない!」と言われ、屋根で遊ぶ事など考えられませんが、当時としては当たり前なことのようです。 |
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そしてこちらは平成15年夏に、家財道具も全て整理をし、家の中も綺麗にして、85年間住んだ家に別れを告げ、いざ家を明け渡す直前の伯父と私です。 この写真でもわかりますように、縁側から欄間など、昔の民家は風通しを考えてた造りで、随所にそうした工夫がなされた家でした。 上の写真から73年経た伯父は、メガネをかけ、顔の皺こそ増えましたが、少年時代と変わりません。 |
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こちらの写真は伯父たち兄弟の遊び場となっている自宅前の小路ですが、兄弟と近所の子供たちの写真を撮っているところを、家の2階から伯父が撮ったようです。 下のように人物部分を拡大しますと、伯父の弟たちは、 「またお兄ちゃんが上から撮ってる・・・」というよう目線をして、チラッと見ていますね。 伯父の写真にはこのように、撮っているところを、別な角度で撮った写真が多く見られます。 また、四男が手にしているのは、懐かしいゴム動力のゴム飛行機のようですが、こうしたゴム動力の飛行機は、子供達の玩具としてとても流行していたものだそうで、大会等も開かれたそうです。 |
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