2-18.大正11年・従兄弟 ← ・ → |
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子供たちが揃っていますが、前頁の記念撮影の後に撮られたようです。 写真を見ていると、伯父の記憶が蘇えって来るようで、色々な事を思い出して話を聞かせてくれました。 上の写真の子供たちは、伯父兄弟と従妹たちで、真ん中が三歳当時の伯父で一番右端が二歳の次男で、の三人は従兄弟たちです。 後ろに咲くのはツツジでしょうか? とすると5月頃の写真となりますが、伯父兄弟の着物は、前頁のお正月の記念撮影と同じ柄のようです。 下の写真の日本髪の女性は、左が祖母で、右は妹さんだそうです。 「綺麗な叔母さんで、よく面倒見てもらったなぁ・・・ でもちょっと病気がちで体が弱かったなぁ・・・」 と懐かしそうに語ってくれました。 この時代は、新しい西洋文化を受け入れ始めた、いわゆる【大正ロマン】と言われ、前述のモダンガールやモダンボーイが流行した時代ですが、祖母たちの髪型や着物姿等を見ますと、まだまだ明治時代の和の文化が根付いていたような感じもしますね。 また、どの子供たちも皆同じように、子供前掛けを着ています。 色こそ違いますが、着物に汚れがつかないようにと、日常的にこの【子供前掛け】を着ていたそうです。
ところで一番左の子供は何を手にしているのでしょうかね? よく見ると伯父のようですが手にしているのはタバコの真似? ただ何か咥えているだけ? さすがの伯父にも全く記憶がないようでしたが、どう見ても腕白坊主が大人の真似をして、タバコをすっている真似をしている様子としか見えません! 思わず笑ってしまう一枚です。 |
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