昭和からの贈りもの 第2章 大正時代

 2-8.大正5年・領収証   ・  


大正5年の領収証

古い写真と一緒に領収証も出てきました。
大正5年10月15日の日付ですが、
【煎抹茶御道具一切 指物御数奇屋道具 神戸屋支店】というお店が発行したようです。

弐円六十六銭 松短冊だん古十品入
二十五銭 風炉灰匙
三十銭 灰器
十五銭 三つ羽
十銭 富士灰 弐袋
六銭 千歳香 半包
一金三円五拾弐銭

と書かれているようですが、これは茶道具を注文したものでしょうか?
合計金額が3円52銭となっていますが、当時の小学校教諭のお給料が15円〜20円程度ですので、現在の貨幣価値で考えると4万〜6万円と思われます。
祖父と祖母が結婚したのが大正6年ですので、もしかしてその準備の品だったのでしょうか?

そして下も領収証ですが、こちらは大正7年1月17日付けのもので、
【日本橋嘔ふきや町 鼈甲 珊瑚珠 小川専助】が発行のもので、4円50銭となっています。


大正7年の領収証

どちらの店舗も現存はしていないようですが、領収証でも当時の一面が判ります。


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