昭和からの贈りもの 第2章 大正時代

 2-4.大正5年頃・二百三高地髷   ・ 


大正5年頃 中禅寺湖畔

上の写真は祖母(左端)が若い頃のもので、妹さんと一緒に写っていると言うことは、親戚と一緒に日光の中禅寺湖に行った時の写真のようです。
という事は祖母が結婚する前の大正5年頃と思われます。
写真がしっかりした台紙に貼ってありますので、今でもあるような観光地の写真店が撮影した記念写真でしょうか?

写真を見ると、3人の女性の髪型が大きく前に張り出しているのがわかりますが、これは明治時代末から大正時代にかけて大流行した【二百三高地髷】です。

宝塚歌劇団在団中には色々な髪型を見てきましたが、【二百三高地髷】は初めて写真で見ました。
何とも言えない独特な髷ですが、これは明治37年に勃発した日露戦争の際、激戦地となった二百三高地の戦いと、女性がなかなか《落ちない》ということにかけて言ったそうで、いささか不謹慎な気もしますが、頭上に高いひさしが張り出した髷が特徴です。
特に洋装にも和装にも合うという事から、大正中頃まで流行した髷です。


大正元年〜3年頃・野村写真館撮影


上も同じように【二百三高地髷】です。
因みに、こちらの写真は地元鹿沼の野村写真館の撮影です。


←BACK ・ NEXT→

大正時代の出来事(元年-3年4年-8年9年-11年12年-15年

昭和からの贈りものTOPへ

お星さまの贈りものTOPへ