5-32.昭和11年2月・東京大雪   ・ 

昭和11年2月の大雪・自宅二階

写真の裏に【2596 Feb】という記載がありましたので、先に述べましたように皇紀の年代を元に調べましたら、昭和11年2月4日に東京で32pの積雪の記録がありました。

更に同じ2月23日にも36pの積雪があり、観測史上三番目の降雪量だったそうですが、この年の2月に記録的な大雪が二回もあったことになります。


「朝起きて部屋の窓を開けたら、屋根や樹が一面白くなってて、びっくりしてカメラを出して撮ったよ!
まあ、昔は東京でも降ることがあったからなぁ〜。でも凄い雪だった・・・」

との事でしたが、大好きな二階の縁側にもたくさんの雪が積もっています。


庭にも雪が積もっているのが判りますが、当時の記録によると、この時の大雪は何と54年ぶりの大雪だったそうです。
また、これ以降、東京でこれほど雪が降ることは現在まではありません。

もしも今、東京都内で30cmも雪が降ったなら、都内の交通はマヒし、流通も不能となり、大パニックになることは間違い無しでしょうね。
この時も、東京の市電は立ち往生し、車庫に入らずそのまま各地で一晩を明かしたそうです。
また銀座にスキーヤーなどが繰り出している写真もありました。

尚、日本中を震撼させた、1483名の陸軍青年将校たちによる【二・二六事件】は、この直後の昭和11年2月26日のことです。


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