4-27.昭和8年・萬国婦人子供博覧会 1933   ・ 

伯父の写真は驚きや楽しさの連続ですが、ここから続く一連の写真もそうした写真です。



萬国婦人子供博覧会 子供自動車館内の乗り物/昭和8年

最初見た時は、浅草の花やしきか、何処かの遊園地にでも行った時の写真かと思ったのですが、伯父に聞きましたところ、

「あ〜これは池之端や芝で開催された博覧会に行った時の写真だよ!」との返事でした。

『池之端で博覧会?って何?』」と思い聞いたところ、昭和8年3月17日から5月10日の日程で、上野の池之端や芝浦で開催された【萬国婦人子供博覧会】の事で、そこに父と兄弟で行った時の写真だそうです。

「親父も珍しいものが好きで、よく色んなところに連れて行ってもらったが、博覧会も面白かったな〜」と懐かしそうに話してくれました。

博覧会と言えば、私の記憶では大阪の万国博覧会に家族で行った時の事が鮮烈な記憶で残っていますが、最近では愛地球博が開催され大盛況だったのは記憶に新しいことです。

この当時は世の中が博覧会ブームで、特に上野では明治・大正・昭和と、博覧会が数多く開催されています。
上の2枚はその博覧会の中の芝橋会場の施設のひとつで【子供自動車館】といういわゆるパビリオンの乗り物のようです。
一見二人乗りのゴーカートのように見えるのですが、よく見ると箱型の乗り物の下には細めのタイヤが三つあり、三輪車の大型版にも見え、確かに子供自動車かもしれません!


この頃は電動車等はないと思いますので、もしかして足で漕ぐタイプだったのでしょうか?
それでもこの当時は画期的な乗り物だったのでしょう・・・。
順番を待つ行列もすごく、皆さん珍しそうに見ているのがわかります。


芝橋会場内 東日コドモ遊園入り口アーチ

こちらは「東日コドモ遊園」という字が見えます。
これは芝橋会場の中にある子供用遊園地のことで、看板の人の顔と言いウサギの絵と言いいい味が出ています。

そして下が、博覧会のシンボルタワーのようです。
タワーには《萬国夫人子供博覧会芝橋会場》と大きく掲示され、その下には《山一証券株式会社 協賛》という文字も見えます。




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