4-21.昭和7年・小田原 美濃政 ← ・ → |
|||||
こちらの写真は、前頁と逆に小田原駅を背にして駅前の様子を撮ったものです。 伯父達一家は、箱根や伊豆方面に行く時などは、この【美濃政】というお土産物屋を兼ねた料理屋さんによく出入りしたようで、一階の屋根に掲げられた看板にも《名産製造元担》《お料理》という文字が見えます。 左側には前頁と同じ看板がみえますので、前頁写真は丁度このお店の前から撮ったようです。 また、右隣には《ハコネ行 のり合自動車》の看板が見えますが、乗合自動車というのは、相乗りをして目的地に行く自動車のようです。 登山鉄道という文字も見えますが、看板が二重になっているのは何故でしょう? 古い写真を見ながら、地図で現在の様子を調べましたが、この写真の場所は既に【箱根登山鉄道ベルジュ】という総合ビルや、小さなビルに変わっており、残念ながら【美濃政】という店舗は見当たりませんでした。 また【美濃政】という名のお店が、小田原市内にないかどうか検索をして調べたのですが、こちらも探す事はできませんでした。 であれば、せめて当時の様子との変化だけでも写真に収めようと思い、実際に小田原に行き撮影したのが下の写真です。
かつて【美濃政】というお店が建っていた場所にはビルが建ち並び、【道了尊行電車】の看板手前の待合所のような建物は【伊豆箱根バス案内所】になっていました。 古い写真の待合所らしき建物の向こう側にも、小さめなバスが止まっているのがわかりますが、昔からここは伊豆箱根鉄道関連の施設だったかも知れません。 |
昭和の出来事(昭和6年・昭和7年・昭和8年) |